ニュース
【イランに対する軍事攻撃に強く抗議します】
JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)は、2026年2月28日に行われたアメリカ合衆国およびイスラエルによるイランへの軍事攻撃に強く反対します。
私たちは、すべての関係国に対し、これ以上の暴力の応酬と連鎖を回避し、対話と法の枠組みによる平和的解決を目指すことを強く求めます。
昨年6月に発生したイランとアメリカ合衆国・イスラエルとの12日間にわたる軍事衝突の記憶も新しいなか、本年2月にはイランの核開発・核燃料をめぐる協議がイランとアメリカ合衆国との間で再開されていました。そのような外交努力が進められている最中に、アメリカ合衆国およびイスラエルの一方的な武力行使が行われたことに対し、私たちは抗議するとともに、国連憲章に基づく武力行使の禁止と国際法に則った平和的解決の原則を強く支持します。対話の可能性を断ち切る軍事的行動は、さらなる緊張と不安定化を招くだけです。
JIM-NETは、戦争によって急増したイラク国内の白血病や小児がんと劣化ウラン兵器との関連に着目し、医療支援を通じて子どもたちのいのちを守る活動を続けてきました。
戦争と紛争の影響を最も深刻に受けるのは、常に普通のひとびと~女性、子どもたちとその家族、障がいのある方や高齢者たちです。彼らが望んでいるのは、平和で安定した日常を取り戻すことにほかなりません。
28日の攻撃開始直後から、JIM-NETの現地事務所があるイラク・クルド自治区アルビルでは空港が閉鎖され、上空を飛行するドローンが確認されるなど緊迫した状況が続いてい
ます。アルビルの米国総領事館では、初めて防空システムにより飛来物が撃ち落とされる
事例も報告されました。
クルド自治区の学校や大学は、3月1日から4日までの休校措置を発表しましたが、イラク国内の米軍基地もイランからの攻撃を受けています。さらに、「イラク・イスラム抵抗勢力」の一部を名乗る武装勢力がアルビル市内の複数の米軍基地へのドローン攻撃を公表するなど、事態は予断を許さない状況にあります。
このような状況を受け、アルビル事務所と東京事務所は協議を重ね、現地で活動するスタッフの安全を最優先とし、当面は自宅待機およびリモートワーク体制をとることを決定いたしました。戦争は人々の普通の暮らしを壊し、大切ないのちを軽んじ、心身を深く傷つ
けます。私たちは、攻撃の応酬を直ちに停止し、これ以上の被害が拡大する前に、冷静な判断のもとで対話のテーブルに戻ることを強く求めます。
JIM-NETはこれからも、戦争の連鎖や暴力の応酬を回避し、対話と法による平和的解決を強く求めます。同時に、現地で活動するスタッフの安全を確保に努めながら、イラクの子どもたちへの医療支援を継続してまいります。
2026年3月1日
JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク
